1. 結論:出願の日に、三つが決まります
はじめにお断りしておくと、この記事を書いているのは中学受験のプロ家庭教師をお引き合わせしている側なので、家庭教師を勧める立場にいます。そのうえで申し上げると、四天王寺の出願で決めることになる三つの判断は、答案の実力そのものとは別の話で、ご家庭で資料を読んで決められる部分が、かなり大きく残っている。読んで整理がついたのであれば、それでじゅうぶんです。
決めることは、次の三つになります。第一に、3教科型で受けるのか4教科型で受けるのか。第二に、英数コースであれば専願で出すのか併願で出すのか。第三に、医志・英数S・英数のどのコースで出願するのか。この三つはいずれも出願の時点で確定し、要項には出願後の変更を認めない旨がはっきり書かれているので、試験当日の手応えを見てから直すことはできない。
結論から申し上げると、第1の判断については、得点の計算だけを見るかぎり4教科型のほうが広くなります。理由は難しい話ではなく、3教科型で使われる計算式が、4教科型の計算式のなかにそのまま含まれているためです。第2の判断は、過去3年とも15点から16点という差で安定しているので、その差をどう評価するかという話になる。第3の判断は、上のコースを狙ったときに滑り止めのラインが上がるという構造を知っているかどうかで、見え方が変わってくるでしょう。
2. 入試の骨格を、数字で押さえる
令和9年度の入試は、1月16日の土曜日、8時30分集合の1回のみ。募集はおよそ270名で、内訳は英数Sコースが約40名、英数コースが約170名、医志コースが約40名、文化・スポーツコースが約20名となっています。面接は、文化・スポーツコース以外では行われません。
| 時間 | 教科 | 配点 | 3教科型 |
|---|---|---|---|
| 9:00〜10:00 | 国語 | 120点 | 受験する |
| 10:15〜10:55 | 理科 | 80点 | 受験する |
| 11:10〜12:10 | 算数 | 120点 | 受験する |
| 13:10〜13:50 | 社会 | 80点 | 受験しない |
令和9年度 生徒募集要項より。3教科型は算数が終わった12時10分で終了し、4教科型は昼食をはさんで13時50分まで続きます。
ここで先に押さえておきたいのは、2教科目が理科で、社会が最後に置かれているという並びです。ほかの多くの学校では国語・算数のあとに理科・社会が続きますが、四天王寺は理科が午前の早い時間に来るので、当日の組み立てが変わってくる。そして社会が最後ということは、4教科型を選んだとしても、国語・算数・理科の3科目を解き終えた時点までの条件は、3教科型とまったく同じだということでもあります。
判定に使われる計算式は、コースと教科型によって、次のように分かれている。
| 出願 | 判定に使われる計算 |
|---|---|
| 英数S・英数/4教科型 | ①4科合計 ②国算理×1.25 ③国算社×1.25 の最高点 |
| 医志/4教科型 | ①4科合計 ②国算理×1.25 の最高点 |
| 全コース/3教科型 | ②国算理×1.25 のみ |
いずれも400点満点に換算したうえで判定されます。教科型による合格ラインの区別は要項に記載されていません。
3. 第1の判断:3教科型か、4教科型か
上の表をもう一度見ていただくと、3教科型で使われる②という計算が、4教科型の②としてそのまま残っていることが分かるでしょう。つまり4教科型で受けた受験生は、社会がどれほど振るわなかったとしても3教科型と同じ点が確保されたうえで、社会が取れていれば①や③も候補に入る、という形になっています。
ここで、先ほどの時間割が効いてきます。社会は最後の科目なので、4教科型を選んだことによって国語・算数・理科の出来が下がるという経路が、当日の試験に関しては存在しません。国語・算数・理科を解き終えたあとに、昼食をはさんで社会を1科目追加するかどうか、という違いだけ。得点の計算という一点だけを見れば、4教科型が3教科型を下回る場面は出てこないのです。
ところが、この話はほとんどどこにも書かれていません。学校の要項は制度をそのまま記載しているだけですし、受験情報を扱う各社の記事も「出願時に選択します」という説明で止まっていることが多く、どちらが有利なのかという判断までは踏み込まれていないのが実情でしょう。制度の説明としては正しいのですが、出願用紙を前にしたご家庭が知りたいのは、そこではないはずです。
4. 過去3年の数字が示す、科目ごとの性格
では、社会を加えることに、実際どれほどの意味があるのか。学校が公表している入試データから、受験者の平均点を得点率に直して、3年分並べてみます。
| 教科(配点) | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|
| 社会(80点) | 56点/70.0% | 59点/73.8% | 65点/81.3% |
| 国語(120点) | 81点/67.5% | 67点/55.8% | 74点/61.7% |
| 算数(120点) | 80点/66.7% | 70点/58.3% | 54点/45.0% |
| 理科(80点) | 44点/55.0% | 44点/55.0% | 41点/51.3% |
四天王寺中学校 入試データより、受験者平均点。社会の平均は4教科型で受験した方のみの数字です。
3年を通して、社会がもっとも得点率の高い科目であり、理科がもっとも低い科目という関係が動いていません。しかも両者の差は、令和6年度の15.0ポイントから、令和7年度は18.8ポイント、令和8年度は30.0ポイントと広がってきている。配点はどちらも80点で対称なので、この差は、そのまま得点の差になります。
3教科型というのは、この関係のなかで、もっとも得点率の高い社会を受けずに、もっとも得点率の低い理科を外せない形で抱えるという受け方になります。もちろん個々のお子さまの得意不得意は平均とは違うので、これだけで結論を出すわけにはいきませんが、全体の傾向としては、そういう構造になっているということ。
5. 三つの計算式を、平均点で走らせてみる
受験者の平均点をそのまま三つの計算式に入れると、どれが採用されるのかが見えてきます。あくまで平均どうしを組み合わせた目安ですが、構造をつかむには役に立つでしょう。
| 計算 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|
| ①4科合計 | 261点 | 240点 | 234点 |
| ②国算理×1.25 (3教科型はこれのみ) | 256点 | 226点 | 211点 |
| ③国算社×1.25 | 271点 | 245点 | 241点 |
受験者平均点から算出した目安。社会の平均は4教科型受験者のみの数字ですので、厳密な比較ではありません。
3年とも、③の理科を外す計算がもっとも高くなり、②の社会を外す計算がもっとも低くなりました。そして②は、3教科型の受験生にとっては唯一の計算式にあたる。③との開きは令和6年度が15点、令和7年度が19点、令和8年度が30点と、年を追って広がっています。
公表されている「計」の欄も、この計算が実際に働いていることを裏づけています。令和8年度の受験者平均は、4科を単純に足すと234点ですが、公表値は236点。令和6年度は単純合計261点に対して公表値が269点で、8点も高くなっています。受験生ごとに三つのうち高いほうが採用された結果が積み上がって、単純合計を上回っているわけです。
6. 分岐点は、得点率を二つ並べるだけで分かります
どの計算が採用されるかは、電卓を出さなくても判断できる。理科と社会の配点がどちらも80点で対称になっているため、次の関係が成り立つからです。
- 社会の得点率が、国語・算数・理科を合わせた得点率を下回っていれば、社会は評価から外れます
- 理科の得点率が、国語・算数・社会を合わせた得点率を下回っていれば、理科は評価から外れます
- どちらも上回っていれば、4科の合計がそのまま採用されます
模試や過去問の答案を見るときは、理科の得点率と社会の得点率を書き出して、低いほうを残り3科の得点率と比べるだけで済みます。国語・算数・理科の合計が200点であれば社会は50点、240点であれば60点が分かれ目にあたりますが、比率で見たほうが、年度をまたいでも使えるでしょう。
同じように「高いほうを採用する」仕組みは、ほかの学校でも見られます。大阪星光学院は3通りの最高点を採る方式ですし、洛星も4科の合計と国算理を1.25倍した点の高いほうで判定される。ただし洛星は社会だけを逃がせる形であるのに対して、四天王寺は理科と社会のどちらでも逃がせるという点が違います。東大寺学園とも比べてみると、この設計の特徴がつかみやすくなるはず。
7. それでも3教科型が成り立つ場合
ここまで4教科型を軸に書いてきましたが、3教科型が成り立つ場合もあるので、先に申し上げておきます。当日の得点計算という土俵では4教科型が下回らないというだけで、それ以外の条件まで同じだとは言えないからです。
まず、社会にこれから割く時間の問題があります。塾のコース編成や併願校の科目構成によっては、社会をほとんど扱ってこなかったという状況もありえますし、残りの期間を国語・算数・理科に集中させたほうが3科の得点そのものが伸びる、という判断も成り立つ。この記事では何時間必要かといった計算はしませんし、そもそもご家庭ごとに使える時間が違うので、そこは実際の答案を見ながら決めるほかありません。
次に考えておきたいのが、当日の体力の問題です。3教科型は12時10分に終わりますが、4教科型は13時50分までかかるので、およそ1時間40分の差が生まれる。四天王寺の入試は1月16日の午前に行われるので、同じ日の午後にほかの学校を受ける計画を立てているのであれば、この差は日程そのものに関わってきます。なお、昼食を持参するのは4教科型の受験生のみで、食堂は利用できないと要項に記されています。
三つめに、併願校との兼ね合いがあります。関西の統一入試日程では、初日の午後や2日目以降にほかの学校を組むご家庭が多くなるので、四天王寺で4教科型を選ぶかどうかは、併願全体の組み方と切り離して決められるものではない。併願の組み方と合わせて考えることになるでしょう。
8. 第2の判断:専願か、併願か
専願と併願の区別が設けられているのは英数コースだけで、専願は、合格すれば入学することを約束して出願する形になります。要項にもその旨が明記されているので、ほかの学校との比較を残したまま出す選択肢ではありません。気になるのは、その約束と引き換えに得られるものがどれくらいか、という点だと思います。
| 年度 | 英数(併願) | 英数(専願) | 差 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 265点 | 249点 | 16点 |
| 令和7年度 | 242点 | 227点 | 15点 |
| 令和8年度 | 238点 | 223点 | 15点 |
四天王寺中学校 入試データより、英数コースの合格最低点。いずれも400点満点です。
3年とも15点から16点の範囲に収まっていて、この差はほとんど動いていない。400点満点のなかの15点なので、率にすればおよそ3.8ポイントにあたります。たとえば算数の大問ひとつ分と考えると、その重みが実感しやすくなるのではないでしょうか。
専願の受験者数も見ておくと、令和8年度は390名が受験して214名が合格していて、英数コース全体のなかでもっとも大きな集団になっています。一方の併願は受験14名に対して合格3名で、3年ともこの人数はほとんど変わらない。英数コースを併願の形で直接狙う受験生は、実際にはごく少数です。この理由は、次の章を読んでいただくと見えてきます。
なお、専願と併願で合格ラインに差を設ける方式は、洛南高等学校附属中でも採られています。そちらは差が大きく開いた年もあるので、あわせてご覧いただくと、四天王寺の15点という幅の位置づけが、つかみやすくなるはずです。
9. 第3の判断:どのコースで出願するか
募集はコース別に行われ、英数Sコースが約40名、英数コースが約170名、医志コースが約40名。入試問題はすべてのコースで共通なので、問題の難易が変わるわけではなく、変わるのは合格ラインのほうになります。
| コース | 受験者数 | 合格最低点 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 医志 | 159名 | 267点 | 81名 |
| 英数S | 136名 | 263点 | 61名 |
| 英数(併願) | 14名 | 238点 | 3名 |
| 英数(専願) | 390名 | 223点 | 214名 |
令和8年度。英数コースの合格者数には、他コースからの変更合格は含めていません。
医志と英数Sの合格最低点は、4点しか離れていません。令和7年度は275点と271点、令和6年度は301点と298点で、医志のほうがわずかに高いという関係が3年とも続いています。ただし受験者数に対する合格者数を見ると、医志は159名に対して81名、英数Sは136名に対して61名なので、競争の厳しさという面では英数Sのほうが上になる。ラインの高さと通りやすさは、同じ方向を向いているとはかぎらないわけです。
10. 英数コースの合格者は、どこから来ているのか
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分でしょう。要項には、英数Sコースの受験生がその合格点に届かなくても英数コースの合格点に達していれば英数コースへの変更合格とする、という規定があり、医志コースについても同じ扱いが記されています。入試データには、その変更合格が何人いたのかまで公表されている。
| 年度 | 医志からの変更合格 | 英数Sからの変更合格 | 英数(併願)から直接 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 49名 | 44名 | 3名 |
| 令和7年度 | 46名 | 43名 | 3名 |
| 令和8年度 | 46名 | 46名 | 3名 |
四天王寺中学校 入試データより。専願での合格者は別枠で、令和8年度は214名です。
3年とも、上のコースから流れてきた合格者が90名を超えているのに対して、英数コースを併願で直接受けて合格した方は3名で固定されています。英数コースの併願枠は、上位コースを受けた受験生の受け皿として機能していると読むのが自然でしょう。併願の倍率が高く見えるのも、この構造から来ているのです。
そして、ここに第2の判断が絡んできます。データの表を見ると、変更合格は英数コースの併願のラインに置かれているので、医志や英数Sに出願して届かなかった場合に適用されるのは238点であって、専願の223点ではない。つまり上のコースを狙うという選択には、受け皿のラインが15点上がるという代償がついていることになります。
この15点をどう見るかは、ご家庭の考え方によって変わってきます。四天王寺に入ることを最優先に置くのであれば専願が有利に働きますし、コースにこだわりたいのであれば上位コースに出す意味がある。なお、医志コースから英数Sコースへの変更合格については、要項に規定がありません。
11. 医志コースだけは、理科を切り捨てられません
第2章の表を、もう一度ご覧ください。医志コースの4教科型に用意されている計算は、4科の合計と、国語・算数・理科を1.25倍したものの二つだけで、国語・算数・社会を1.25倍する計算がありません。英数Sコースと英数コースには用意されているものが、医志コースにはない、という形です。
これが意味するのは、医志コースで出願した受験生は理科を評価から外せない、ということ。第4章で見たとおり、理科は3年を通してもっとも得点率の低い科目で、令和8年度は受験者平均で51.3%まで下がっています。医志コースは合格最低点がもっとも高く設定されているうえに、いちばん取りにくい科目を抱えたまま、そのラインを越えることになります。
医歯薬系を目指すコースなので、理科を重く見る設計になっているのは筋が通っています。ただ出願の判断としては、理科の得点が安定していないお子さまの場合、医志コースを選ぶこと自体を考え直す余地がある、ということでもある。英数Sコースであれば理科を逃がす計算が残っているので、同じ答案でも結果が変わる場面が出てくるでしょう。
この点は、コース選択を偏差値だけで決めていると、見えてきません。志望の強さと、理科の答案の安定度とを、並べて考えていただく必要があります。
12. 令和8年度の算数と、合格最低点の下がり方
合格最低点が3年続けて下がっていることに、気づかれた方もいらっしゃると思います。医志コースでいえば301点、275点、267点という推移で、これを入りやすくなったと読むと、判断を誤ってしまう。
| 算数(120点) | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|
| 受験者平均 | 80点 | 70点 | 54点 |
| 合格者平均 | 91点 | 80点 | 60点 |
| 合格者最高点 | 120点 | 120点 | 96点 |
令和6・7年度は満点を取った合格者がいましたが、令和8年度の最高点は96点でした。
令和8年度の算数は、合格者の平均でも120点満点の60点、つまり半分です。最高点が96点にとどまっていることからも、この年の算数が相当に難しかったことがうかがえる。合格最低点が下がったのは、入試が易しくなったからではなく、問題が難しくなった結果です。過去問を解いて点が伸びないときは、まず年度ごとの難易の違いを確かめていただくほうがよいと思います。
あわせて申し上げると、合格者の平均を科目ごとに見れば、令和8年度は理科が80点満点の44点で、55%。合格した方であっても、すべての科目を高い水準でそろえているわけではありません。1科目が崩れても、ほかで埋めれば届く設計になっているので、模試の判定がDのみならず、Eであっても届くことがあります。
そのうえで、算数について現場の感覚をひとつだけ書いておきます。同じ問題でも、正攻法で押していけば答えは出るけれども時間がかかる、という形があり、四天王寺のようにひととおりの分野が並ぶ入試では、その差が積み重なっていく。速く解けるかどうかは、時間の配り方を工夫したかどうかではなく、その問題の形に応じた解き方を知っているかどうかで決まってくるのです。そして、その解き方は市販の解説に載っていないことも多く、大量の過去問を通して教わらないと身につきにくいところでしょう。過去問の使い方については、過去問はいつから何年分かと、点が取れないときの読み方にまとめています。
13. 社会は「漢字を正確に」が続いています
学校が公表している入試の講評には、社会について、漢字を正確に書くようにという指摘が、令和2年度から令和8年度まで7年続けて記載されています。令和8年度は、備蓄米の「蓄」、政治家の名前に含まれる「苗」といった具体的な字まで挙げられた。ここまで同じ指摘が繰り返されているということは、毎年、書けそうで書けない字で失点が生まれている、ということでもあるでしょう。
第4章で見たとおり、社会は3年を通してもっとも得点率の高い科目です。令和8年度は受験者平均で81.3%まで上がっているので、多くの受験生が取れている科目であり、だからこそ取りこぼしが響きます。知識そのものは入っているのに、答案の上で字が思い出せずに落とすというのは、いちばんもったいない失点だと思います。
社会に取り組むのであれば、用語を選択肢で確かめるだけでなく、書いて確かめるという手順を残しておかれるとよいかもしれません。第5章の計算で見たとおり、社会は評価に使われる可能性の高い科目なので、ここでの1点は、そのまま換算後の点数に効いてくる。
14. この判断を、誰と一緒にやるか
ここまでお読みいただいて、三つの判断のうち、ご自身で決められそうなものと、まだ材料が足りないものが分かれてきたのではないでしょうか。教科型の選び方と、専願か併願かという判断は、この記事の表を手元に置いていただければ、ご家庭で決められる部分が大きいと思います。
一方で、コースの選択と、そこから逆算した学習の組み立ては、いまの答案を見ないと、言えることが限られてくる。理科の得点が安定しているのかどうか、算数がどの形の問題で止まっているのか、社会にどれだけ時間を割く余地があるのか——こうしたことは、模試の総合的な偏差値だけでは見えてきません。
中学受験の指導実績がある教師
23名が登録しています
うち8名は、灘・甲陽学院・東大寺学園・洛南・西大和学園・大阪星光学院・神戸女学院・四天王寺などの最難関校に生徒を送り出した指導実績を持っています。学生講師は在籍していません。
在籍状況は時期により変わります。四天王寺の指導経験がある教師が担当できるかは、教育相談フォームからお問い合わせください。
ご相談いただいた場合にうかがうのは、直近の模試の結果、過去問を解いていればその得点、算数の答案、そして通っている環境から出ている課題の量、といったところ。ここから、どの科目のどこに手を入れると点が動きやすいかを整理してお返しします。
いまの進め方で問題ないと判断される場合は、そうお伝えしますし、その場合、家庭教師を入れる必要はありません。
ここまで読んで、どれが近いですか
四天王寺について、よくうかがうのがこの5つです。当てはまるものはありますか。
- どのコースで出願するか決めきれない理科の答案の安定度と志望の強さを並べて、一緒に整理します。
- 算数がどの形の問題で止まっているのか分からない答案を見せていただければ、手をつける順番をお伝えします。
- 社会をこれから足すかどうかで迷っている併願校の科目構成も含めて、残りの時間の配り方をご案内します。
- 3教科型と4教科型のどちらで出願するか知りたいこの記事の第3章と第5章に判断材料があります。相談は不要です。
- 専願と併願の点差を知りたい第8章に3年分の数字を載せています。
「四天王寺を考えている」。学年と、直近の模試の結果だけでもお話をうかがえます。
それでも、一度お話を聞かせてください
教科型と専願併願の整理まではできそうだと思われたかもしれません。ただ、どのコースで出すかという段階で手が止まったかもしれません。
四天王寺は出願後の変更が認められませんので、迷ったまま出した選択が、そのまま1月16日まで残ります。とくに理科の扱いは、コースによって意味が変わってきます。
学年と、直近の模試の結果を一言いただければ、こちらで整理してお返しします。その場で決めていただく必要はありません。いまの進め方で問題ないと判断される場合は、そうお伝えします。
力になれることがあるなら、なりたいと思っています。
合格や成績の伸びをお約束することはできません。ご希望の条件や地域によっては、お引き合わせが難しい場合もあります。
体験授業を受けたうえで、家庭教師が要らないと判断されたときは、そう言っていただいて構いません。
ご相談のときに、あると助かるもの
次のものがあると整理が速くなりますが、写真で撮ったもので十分でしょう。
- 直近の模試の結果(設問別の正誤が分かるもの)
- 理科と社会の答案(得点率が分かるもの)
- 算数の答案(途中式が残っているもの)
- 過去問を解いていれば、その得点(科目ごと)
この学校で、とくに判断に効くのが2つ目です。理科と社会のどちらが切り捨てられる側になるのかが見えれば、残りの時間をどこに配るかも決まってくるからです。総合の偏差値だけでは、そこまでは分からない。
まとめ:四天王寺は、出願用紙の上で半分決まります
この記事の要点
- 入試は1月16日の1日のみで、出願後のコース変更・教科型変更は認められない
- 3教科型の計算式は、4教科型の計算式のなかにそのまま含まれている
- 社会は最後の科目なので、4教科型を選んでも国算理の条件は変わらない
- 受験者平均では、理科を外す計算が3年とも最も高く、3教科型の計算が最も低かった
- 低いほうの科目の得点率が残り3科の得点率を下回れば、その科目は評価から外れる
- 専願と併願の合格最低点の差は、3年とも15〜16点で安定している
- 英数コースの合格者は、上位コースからの変更合格が3年とも90名を超えている
- 変更合格は併願のラインが適用されるため、上位コースを狙うと受け皿が15点上がる
- 医志コースには理科を外す計算がなく、最も得点率の低い科目を抱えることになる
- 令和8年度の算数は合格者平均でも半分で、合格最低点の下落は難化の反映
- 社会は「漢字を正確に」という指摘が7年続いている
今日できること
最後に、ひとつだけお伝えしておきます。
直近の模試の答案を出してきて、理科の得点率と社会の得点率を書き出してみてください。低いほうを、残り3科を合わせた得点率と比べる——それだけで、いまのお子さまの答案では、どの科目が評価から外れる側にいるのかが分かります。そこまで見えれば、これから社会をどう扱うか、理科にどこまで手を入れるかという話も、具体的に進められるようになるはずです。