1. 結論:合計は同じ年度の最低点と、中身は算数と記述の答案で見る

先に結論を書いておくと、武蔵の過去問を解いたら、合計点はその問題と同じ年度の合格最低点と比べてください。2024年度の問題なら206点と、2026年度の問題なら173点と比べる、ということです。最低点は6年で33点も動いているので、ある年度の数字を別の年度の問題に当てはめると、届いていないのに届いたと思い込んだり、その逆が起きたりする。

そのうえで、合計点だけでは、どこで点を落としているのかが分かりません。2026年度の科目別平均から逆算すると、合格者と不合格者の差が最も大きかったのは算数で、その差は約21点ありました。ただ武蔵の場合、国語・社会・理科も説明する問題が中心なので、家庭で付けた点数が、学校の採点とずれやすいという事情もある。だからこそ、点数を比べたあとは算数の答案と、各科目の記述の中身まで見ていく。この記事は、その順番で読めるように数字と確認項目を並べています。

2. 2027年度入試の概要

まず、学校が公表している2027年度の「入学試験のしおり」から、日程を整理しておきましょう。

項目内容
募集男子160名
出願2027年1月10日(日)午前11時〜1月20日(水)午後3時。インターネット出願のみ
受験料30,000円
試験2027年2月1日(月)。受付は午前7時30分〜8時、解散は午後1時30分ごろ。面接はなし
合格発表2027年2月3日(水)午前9時。合否照会サイトと学校のホームページで発表
入学手続き2月3日(水)午前9時〜2月4日(木)正午。入学金370,000円をオンラインで納入

武蔵高等学校中学校「2027年度 入学試験のしおり(生徒募集要項)」より。出願の前には、学校の募集要項のページで最新の内容をご確認ください。

試験は国語・算数・社会・理科の4教科で、合計は320点になります。

時限科目試験時間配点
1国語50分(8:30〜9:20)100点
2算数50分(9:45〜10:35)100点
3社会40分(11:00〜11:40)60点
4理科40分(12:05〜12:45)60点

同上。

国語と算数が100点ずつ、社会と理科が60点ずつなので、国語と算数だけで全体の6割を超える配点です。合格発表は校内には掲示されず、電話での照会もできないこと、合格した場合は2月11日(木)の入学前説明会に保護者とともに出席する必要があることも、しおりに書かれています。出願前に一度、学校の最新の案内で確かめておくと安心でしょう。

この記事は、武蔵高等学校中学校が公式サイトで公表している「入試データ」「入試概要」「2027年度 入学試験のしおり」と、2026年度の入試問題をもとに書いています。科目別の平均点は2026年度の分だけが公表されているので、科目ごとの差の分析は、その1年分の数字で扱います。

3. 受験者は2022年度の626名をピークに、2026年度は521名

学校が公表している、最近6年間の応募状況を並べてみます。

年度出願者受験者合格者実質倍率
2021年度584名574名183名3.1倍
2022年度640名626名178名3.5倍
2023年度601名579名186名3.1倍
2024年度546名530名177名3.0倍
2025年度518名500名182名2.7倍
2026年度539名521名184名2.8倍

表の数字は、左から年度・出願者数・受験者数・合格者数・実質倍率(受験者数÷合格者数)です。武蔵高等学校中学校「入試データ」より。

受験者は2022年度の626名がいちばん多く、2025年度には500名まで減っていて、2026年度は521名でした。一方で合格者の数は177名から186名のあいだでほとんど変わらないので、実質倍率は3.5倍から2.8倍へと下がっている。2026年度は前年より受験者が増えていますが、2022年度のピーク時と比べると、受験者数も実質倍率も低い水準です。人数と倍率だけで、合格しやすさまでは判断できません。

4. 合格最低点は、6年で33点動きました

次に、学校が公表している合格最低点を並べます。

年度合格最低点320点に対する割合
2021183点57.2%
2022202点63.1%
2023182点56.9%
2024206点64.4%
2025187点58.4%
2026173点54.1%

武蔵高等学校中学校「入試データ」より。割合は当サイトで計算し、小数第2位を四捨五入。

いちばん高かった2024年度の206点と、いちばん低かった2026年度の173点では、33点の開きがあります。得点率に直すと64.4%と54.1%で、10ポイント以上違う。190点という同じ点数でも、2026年度の最低点なら17点上回り、2024年度の最低点には16点届いていないということになります。

しかも武蔵の最低点は、上がったり下がったりを繰り返していて、一方向に動いているわけではありません。「武蔵の合格ラインは何点くらい」という一つの数字を覚えてしまうと、点数が高い年度で安心したり、低い年度で落ち込んだりして、実際の最低点との距離を取り違えることがあります。過去問の合計点は、同じ年度の最低点と並べてください。

5. 2026年度は、算数で最も差がつきました

学校は2026年度について、科目ごとの合格者平均点と、受験者全体の平均点を公表しています。ただ、受験者全体の平均には合格者も含まれているので、この二つを比べても、合格者と不合格者の差をそのまま表してはいない。そこで、公表されている受験者数521名と合格者数184名を使って、不合格者の平均点を逆算しました。

科目合格者平均全体平均不合格者平均(逆算による推計)差
国語(100点)55.848.6約44.7約11.1
算数(100点)57.043.2約35.7約21.3
社会(60点)46.041.7約39.4約6.6
理科(60点)32.427.7約25.1約7.3
合計(320点)191.2161.3約145.0約46.2

表の数字は、左から科目・合格者平均点・受験者全体の平均点・逆算した不合格者平均点・合格者平均と不合格者平均の差(単位:点)です。武蔵高等学校中学校「入試データ」(2026年度)から当サイトで計算しました。公表値が小数第1位までのため、逆算した値は概算です。合格者平均と全体平均の合計欄は学校の公表値で、科目別の値を足した数とは、小数の処理の関係で一致しない場合があります。

合格者と不合格者の差が最も大きかったのは算数で、約21.3点。国語の約11.1点のおよそ2倍で、合計の差約46.2点のうち、半分近くを算数が占めている計算になります。社会と理科は配点が60点と小さいこともあり、差は6〜7点にとどまっている。

ただし、これは平均点どうしの差で、算数がそれぞれの受験生の合否を決めたとまでは言えません。もう一つ気をつけたいのは、科目別の平均が公表されているのは2026年度の1年分だけだということ。開成のように何年分も並べて比べることはできないので、「武蔵は毎年算数で差がつく」とまでは言えないのです。1年分の結果として読み、お子さま自身の答案と合わせて判断していくのが安全でしょう。

6. 合格者平均の得点率は、理科が最も低く、社会が最も高い

配点の違う科目を比べるために、2026年度の平均点を得点率に直してみます。

科目全体平均の得点率合格者平均の得点率
国語48.6%55.8%
算数43.2%57.0%
社会69.5%76.7%
理科46.2%54.0%

表の数字は、左から科目・受験者全体の平均点の得点率・合格者平均点の得点率です。武蔵高等学校中学校「入試データ」(2026年度)から当サイトで計算し、小数第2位を四捨五入。

受験者全体の平均で得点率が最も低かったのは算数の43.2%で、合格者平均で見ると最も低いのは理科の54.0%でした。社会はどちらで見ても最も高く、全体平均で69.5%。同じ60点の科目なのに、全体の平均点は社会41.7点、理科27.7点で、14点も違う。2026年度の理科は、合格者でも平均の得点率が54.0%にとどまった科目でした。

ただ、これを「理科は半分取れればよい」という目標にするのではなく、本人の答案で、取り戻せる失点がどこにあるかを確かめたいところです。反対に社会は、受験者全体が7割近く取っているので、ここで大きく取りこぼすと取り返しにくい。これも1年分の数字なので、ほかの年度の過去問でも、理科と社会の得点がどう出るかを確かめておきたいところです。

7. 過去問の点数を、どう読むか

ここまでの数字をふまえて、過去問を解いたあとの読み方を、順番に整理しておきます。

たとえば、2024年度の過去問で190点、2026年度の過去問で180点を取ったとします。点数だけを見ると2024年度のほうが10点高く見えます。ところが、それぞれ同じ年度の最低点と比べると、2024年度の190点は最低点206点に16点届かず、2026年度の180点は最低点173点を7点上回っている。年度の違う点数をそのまま並べると、この順序が逆に見えてしまうのです。

もう一つ、武蔵の過去問でとくに気をつけたいのが、記述の採点です。学校は模範解答を配っておらず、6月ごろに解答と講評のついた入試問題集を販売するとしているので、手元の解答例と照らし合わせながら家庭で採点することになるでしょう。記述が多い学校ほど、採点する人によって点数が大きく変わることがあるので、最低点との差が小さい結果は、その差だけで見通しを判断しないほうが安全です。過去問で失点したあとの分け方は、9月の過去問で点数が取れないときにもまとめています。

8. 算数で差がつくということ

算数で差がつくと聞くと、難しい問題を解ける生徒が勝つ、という意味に受け取られがちですが、指導にあたっている教師からよく聞くのは、少し違う見方になる。

同じ問題でも、正攻法で押していけば答えは出るけれど時間がかかる、という形があります。50分という限られた時間のなかでは、その差がそのまま得点の差になって表れる。指導の現場で差として感じることが多いのは、その問題の形に応じた解き方を知っているかどうかのほうだといいます。その解き方は、市販の解説には載っていないこともある。

もっとも、武蔵の算数で問われるのは解き方の知識だけではありません。初めて見る条件を、図や表に整理して筋道を立てられるかどうかでも、差はつく。解き方を知っていることと、条件から自分で方針を組み立てることは、別の力です。お子さまの答案と解いている様子から、どの問題で手が止まったのかを見る。そのうえで、それが解き方を知らなかったからなのか、条件の整理でつまずいたからなのかを分けて確かめることが、対策の出発点になるはずです。

9. 理科の「おみやげ問題」は、見たものを言葉にする問題

武蔵の理科でよく知られているのが、いわゆる「おみやげ問題」です。試験の途中で、袋や封筒に入った物が一人ひとりに配られ、それを観察して答える。試験が終わったらその物を持ち帰るよう指示されるので、この呼び名がついたわけです。

2026年度に配られたのは、ミシン目の入ったキッチンペーパーでした。問題文には「本問は実物を観察して解く問題です」と書かれている。そのうえで、ミシン目に対する切れ方の違い、ロールの巻き方の理由、2枚重ねの紙の貼りつき方を、図と文章で説明させる問題でした。報道によれば、1922年の第1回の入試では3枚の木の葉が配られ、その違いを挙げさせたそうです。その後もネジや画びょう、ファスナーなど、身の回りの物が題材になってきたという。

この問題で問われているのは、理科の知識の量というより、目の前の物をよく見て、気づいた違いや仕組みを、相手に伝わる図と言葉で表せるかだと考えています。見て「なんとなく分かった」ことを、言葉にしたとたんに書けなくなる子は少なくありませんし、反対に、よく見ているのに図が雑で伝わらない答案もある。

家でできる準備は、意外と身近なところにあります。ノック式のボールペン、洗濯ばさみ、チャック付きの袋のように、仕組みのある日用品を一つ選んで、「どうなっているのか」を図に描き、言葉で説明してもらう。親は聞き役に回って、「そこはどうして分かったの?」「ほかの物とどこが違う?」と問い返してみてください。説明の途中で言葉に詰まったら、何を見落としているのか、見えていることを言葉にしにくいのかを、一緒に確かめてみてください。

理科のほかの大問も、2026年度はアルコールと食用油を使った実験や、気象レーダーで雨を観測する仕組みなど、実験や資料の結果を読み取って理由を説明させる問題が多く並ぶ。答案を見るときは、次のような点を確かめておくと、どこを補えばよいかが見えてきます。

10. 国語と社会も、説明する力が問われる

2026年度の解答用紙を見ると、国語は読解問題のほとんどが理由や気持ちを説明させる記述で、そのほかは選択問題が1問と、漢字の書き取りが8問。社会も全10問のうち多くが、なぜそうなったのか、どのように変わったのかを説明させる問題で、最後の問いでは、ある取り組みの「利点」と「課題」を分けて書かせています。4教科のどれもが、自分の言葉で説明する答案を求めているのが、武蔵の入試の大きな特徴と言えるでしょう。

国語:問われたことに、本文の根拠で答える

武蔵の国語は、記述の答案で点数が大きく変わる科目です。本文の言葉を抜き出して並べるだけでは、問いに合った説明にならないことが多い。答案を見るときは、次の点を確かめておくと、記述のどこが足りないのかが見えやすくなります。

国語の読解と記述の準備については、中学受験の国語、読解と記述はどこで差がつくかにも整理しています。

社会:知識を使って、因果を説明する

2026年度の社会は、全体平均の得点率が約7割と高い科目でした。ただ、語句を答える問題よりも、地図や資料を見て理由を説明させる問題が中心なので、用語を覚えているだけでは点にならず、その知識を使って「なぜ」をつなげられるかが問われます。答案を見るときは、資料のどこを根拠にしたのかが書かれているか、原因と結果の順番が逆になっていないかを確かめておきたいところ。「利点」と「課題」のように二つを聞かれたときに、片方だけで終わっていないかも見ておくと、取りこぼしが減るはずです。

11. いまの時期に確かめておくこと

2月1日の試験まで、あと3か月半ほど。この時期であれば、次のことを確かめておかれると、残りの時間の使い方が決めやすくなります。

合計では最低点に届いていても、記述の採点が甘かったり、理科で大きく崩れる年度があったりするなら、本番の問題によっては足りなくなることもあるでしょう。合計の数字だけで安心せず、答案の中身まで見ておくと、残りの時間をどこに使うかが決めやすくなると思います。

12. この組み立てを、誰と一緒にやるか

ここまでの数字は、学校の公式サイトでどなたでも確かめられますし、過去問の点数を同じ年度の最低点と比べる作業も、ご家庭で進めていただけるはずです。

一方で、武蔵の答案は、点数を比べるだけでは中身が分かりません。算数なら、解き方を知らずに遠回りしているのか、条件の整理で止まっているのか。記述なら、問いに答えていないのか、根拠が足りないのか、そもそも採点が甘いのか。おみやげ問題なら、見えているのに言葉にできないのか、見るところがずれているのか。同じ失点でも、原因によって直し方は違います。その原因は、答案だけでなく、本人が考えている様子や説明を聞いてみないと分からないことが多いので、一対一で確かめる意味が出てくる。

関東エリアの登録教師

11名が登録しています

うち1名は、武蔵中学校の合格者を指導した実績があります。学生講師は在籍していません。武蔵中の対策をご希望の場合は、学年や必要な指導内容、教師の担当状況を確かめたうえで、ご案内できる教師がいるかをお伝えします。指導実績のある教師を含め、時期や条件によってはご案内できない場合もあります。
在籍状況は時期により変わります。担当できる教師がいるかは、教育相談フォームからお問い合わせください。

ご相談いただいた場合にうかがうのは、学年、通っている塾、直近の模試の結果、そして武蔵の過去問に取り組んでいればその得点の4点です。同じ年度の最低点との距離と、算数や記述の答案のどこで点を落としているかを確かめて、どこから手をつけるかを一緒に整理していきましょう。教師はプロフィールを見て指名していただくこともできますし、ご相談のうえで当ネットワークからご案内することもできます。どちらの場合も初回1時間の体験授業は無料で、実際に問題を解いている様子や、説明しているときの言葉を聞きながら、失点の原因を確かめていけるのが体験授業の役割です。体験は何人の教師でも受けられますが、1人ずつ順番で、次の教師の体験に進むと前の教師にはご依頼いただけなくなります。合わないと感じられたときに別の教師をご案内するための費用はかかりません。

指導料は教師ごとに決まっていて、1時間3,500円〜7,000円です。指導した時間分と交通費を月末に教師へ直接お支払いいただく形で、入会金や教材費、解約金はかかりません。教材の販売もしていないので、お手持ちの過去問や教材を使って進めることになり、塾の宿題に課題を積み増すかどうかも含めて、優先して直すところを相談していけます。詳しくは費用についてと授業開始までの流れにまとめてあります。いまの進め方で問題ないと感じられる場合は、そうお伝えしますし、その場合は家庭教師を入れる必要はありません。

ここまで読んで、どれが近いですか

武蔵中について、よくうかがうのがこの5つです。当てはまるものはありますか。

  • 算数で時間が足りず、最後の大問まで手が回らない答案から、どの形の問題で時間を使っているかを確かめます。
  • 記述の答案を、家庭でどう採点すればよいか分からない答案を見て、問いに答えているか、根拠が足りているかを確かめます。
  • おみやげ問題のような観察の問題に、何を書けばよいか分からない身の回りの物を使って、見たことを言葉にする練習から始めます。
  • 年度ごとの最低点や倍率を知りたいこの記事の第3章と第4章、学校の公式サイトで確認できます。相談は不要です。
  • どの科目で差がついたのか知りたい第5章と第6章に、2026年度の表を載せています。

学年と、直近の過去問の得点だけでもお話をうかがえます。

それでも、一度お話を聞かせてください

数字の読み方は分かったけれど、記述の点数が本当に合っているのか、どの科目のどこから手をつければよいのかで止まっている、ということがあるかもしれません。

武蔵は、2026年度は算数で最も差がつき、国語・社会・理科も説明する問題が中心の学校です。同じ年度の最低点にどれだけ届いていて、答案のどこで点を落としているのかが分かれば、残りの時間の使い方がはっきりしてきます。

学年と、取り組んだ過去問の年度・合計点をお知らせいただければ、同じ年度の最低点との距離を整理してお返しします。得点だけでは失点の原因までは分からないので、答案の写真があれば、記述の中身もあわせて見ます。過去問をまだ解いていない場合は、模試の結果からでもお話をうかがえます。

ただ、得点や答案の一部だけで、学力全体や合格の見通しまでは判断できません。いまの塾と家庭学習で対応できそうなら、そのまま続けるという選択もありますし、ご相談したからといって、その場で家庭教師の利用を決めていただく必要はありません。

力になれることがあるなら、なりたいと思っています。

合格や成績の伸びをお約束することはできません。ご希望の条件や地域によっては、お引き合わせが難しい場合もあります。
体験授業を受けたうえで、家庭教師が要らないと判断されたときは、そう言っていただいて構いません。

この記事で扱っていないこと

この記事では、年度ごとの全問題の集計や、設問ごとの採点基準、個別の問題の解説には踏み込んでいません。学校が公表している科目別の平均点は2026年度の1年分だけで、出題の内容も年度によって変わるからです。平均点から分かるのは、どの科目で差がついたかという大まかな形までで、一人ひとりの得点の散らばりや、どの問題で差がついたかは分かりません。学費や通学、学校生活については、学校の公式サイトに案内がありますので、そちらをご覧ください。

まとめ:点数と答案の両方を見る

この記事の要点

  • 2027年度の試験は2月1日(月)、4教科320点、面接なし、合格発表は2月3日(水)
  • 合格最低点は2021〜2026年度で173点から206点まで、33点動いた
  • 過去問の合計点は、同じ年度の最低点と比べる。年度の違う最低点は使わない
  • 2026年度は、合格者と不合格者の差が算数で約21.3点と最も大きかった(逆算した概算)
  • 2026年度の全体平均の得点率は算数43.2%が最低。合格者平均では理科54.0%が最低で、社会はどちらも最高だった
  • 科目別の平均は2026年度の1年分だけの公表なので、毎年の傾向とまでは言えない
  • 理科の「おみやげ問題」は、配られた実物を観察し、図と言葉で説明する問題
  • 国語・社会も説明する問題が中心で、家庭の採点は学校の採点とずれやすい

今日できること

家にある、仕組みのある小さな物を一つ選んで、お子さまに「これがどうなっているか、図と言葉で説明してみて」と頼んでみてください。ノック式のボールペンでも、洗濯ばさみでも構いません。説明の途中で言葉に詰まったら、何を見落としているのか、見えていることを言葉にしにくいのかを、一緒に確かめてみてください。あわせて、これまでに解いた過去問の点数を年度ごとに書き出し、その横に同じ年度の最低点を並べておくと、どこから手をつければよいかが見えてくるはずです。

よくある質問

Q 武蔵中の合格最低点は、何点くらいですか。
A 学校が公表している2021年度から2026年度の合格最低点は、183点、202点、182点、206点、187点、173点で、320点満点に対して54.1%から64.4%まで、年度によって大きく動いています。2026年度は173点でした。このため、ある年度の最低点を、ほかの年度の問題にも共通の合格ラインとして当てはめるのは避けてください。
Q 過去問の点数は、何と比べればよいですか。
A 合計点は、その問題と同じ年度の合格最低点と比べてください。2024年度の問題なら206点、2026年度の問題なら173点と比べる、ということです。武蔵は国語・社会・理科も説明する問題が中心なので、ご家庭で採点した点数は学校の採点とずれやすく、最低点との差が小さい結果は、その差だけで見通しを判断しないほうが安全です。
Q 武蔵中では、どの科目で差がつきますか。
A 学校が公表している2026年度の受験者数・合格者数・科目別の平均点から不合格者の平均点を逆算すると、合格者との差が最も大きかったのは算数で約21.3点、次が国語で約11.1点、理科が約7.3点、社会が約6.6点でした。ただし科目別の平均が公表されているのは2026年度の1年分だけで、平均点どうしの差ですので、毎年同じ傾向になるとまでは言えません。
Q 理科の「おみやげ問題」とは、どんな問題ですか。
A 試験中に袋などに入った実物が配られ、それを観察して、違いや仕組みを図と文章で説明する問題です。試験が終わったら持ち帰るよう指示されるため、この呼び名がついています。2026年度はミシン目の入ったキッチンペーパーが配られ、切れ方の違いや巻き方の理由、2枚の紙の貼りつき方などが問われました。
Q 2027年度の入試日程を教えてください。
A 学校の「2027年度 入学試験のしおり」では、募集は男子160名、出願は2027年1月10日(日)午前11時から1月20日(水)午後3時までのインターネット出願、試験は2月1日(月)、合格発表は2月3日(水)午前9時です。入学手続きは2月3日から2月4日正午までで、面接はありません。
Q 試験の時間と配点はどうなっていますか。
A 国語が50分で100点、算数が50分で100点、社会が40分で60点、理科が40分で60点の、合計320点です。試験は国語、算数、社会、理科の順に行われます。
Proチューターズネットワーク 編集部
中学受験を専門とするプロ家庭教師マッチングサービス「Proチューターズネットワーク」が運営する受験情報メディア。高校受験・大学受験にも対応しています。兵庫・神戸を拠点に、関西の受験情報を保護者の方に向けて発信しています。

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