1. 結論:同じ年度の最低点と比べ、記述の失点を確かめる
先に結論を書いておくと、麻布中学校の過去問は、合計点をその問題と同じ年度の合格者最低点と比べたうえで、どこで点を落としたかを答案から確かめる使い方が合っています。学校が公表しているのは最高点と最低点までで、科目ごとの平均点は出ていないため、開成中学校のように科目別の平均と比べる読み方はできません。
そのぶん大切になるのが、答案の中身のほう。麻布は4教科すべてに記述の問題が多く、算数でも式や考え方を書かせる問題が出ることがあります。空欄のまま終わった問題、途中まで書けた問題、書いたけれど的を外した問題。この3つを分けてみると、どこから手をつければよいかが見えてくるはずです。
この記事では、まず学校が公表している日程と入試実績を確かめます。そのうえで、平均点のない学校で過去問をどう読むか、算数の答案でどこを見ればよいかを、順に整理していきましょう。
2. 2027年度入試の概要
まず、学校が公表している2027年度の募集要項から、日程と手続きの流れを整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 募集 | 第1学年 男子300名 |
| 出願 | 2027年1月10日(日)9時00分〜1月20日(水)13時00分。インターネット出願、受験料30,000円 |
| 入学試験 | 2027年2月1日(月)。集合8時30分、国語・算数・社会・理科、午後2時30分終了予定。面接はなし |
| 合格発表 | 2027年2月3日(水)15時00分〜17時00分。学校のホームページと中庭で発表 |
| 入学手続き | 入学金300,000円を2月4日(木)12時00分までに振り込み。2月11日(木・祝)の入学許可者説明会に本人と保護者がそろって出席 |
麻布中学校「2027年度(2027年4月入学者)中学募集要項」より。合格発表の時刻は前後することがあるとされています。
学力試験は国語・算数・社会・理科の4教科で、受験情報サイトの掲載では、次の時間と配点になっています。理科と社会にも50分ずつ取られていて、4教科がそろって長めの時間設定になっているのが特徴でしょう。
| 科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 60分 | 60点 |
| 算数 | 60分 | 60点 |
| 社会 | 50分 | 40点 |
| 理科 | 50分 | 40点 |
Z会受験情報ナビ「麻布中学校入試の基本情報」より。各教科の時間と配点は募集要項には記載がないため、出願後に学校から届く案内でもご確認ください。
面接はなく、2月1日の1回の学力試験で合否が決まる。合格発表の翌日の正午までに入学金を振り込まないと入学の許可にならないので、併願校の日程と合わせて、手続きの段取りは早めに決めておくと慌てずに済みます。
3. 受験者は720名、合格者は360名
2026年度の入試では、出願者が750名、受験者が720名、合格者が360名でした。直近3年の数字を並べると、次のようになります。
| 年度 | 出願者 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 826名 | 796名 | 352名 | 2.26倍 |
| 2025年度 | 761名 | 737名 | 340名 | 2.17倍 |
| 2026年度 | 750名 | 720名 | 360名 | 2.00倍 |
倍率は受験者数÷合格者数。2026年度は麻布中学校「入試実績」、2024・2025年度はZ会受験情報ナビの掲載による。
受験者の数は3年で796名から720名へと減っていて、倍率も2.26倍から2.00倍に下がってきた。ただ、倍率が下がったからといって、合格しやすくなったとまでは言えません。受験しているのは、ほとんどが同じように麻布を目指して準備してきた生徒で、顔ぶれの水準が年ごとにどう違うのかは、人数だけでは見えてこない。
4. 最低点は3年で102〜105点、最高点とは47〜57点の開き
次に、合格者の最高点と最低点を並べてみます。
| 年度 | 最高点 | 最低点 | 最低点の得点率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 152点 | 105点 | 52.5% |
| 2025年度 | 151点 | 104点 | 52.0% |
| 2026年度 | 159点 | 102点 | 51.0% |
いずれも200点満点。2026年度は麻布中学校「入試実績」、2024・2025年度はZ会受験情報ナビの掲載による。得点率は当サイトで計算。
最低点は3年とも102点から105点のあいだに収まっていて、得点率にすると51〜52.5%。開成中学校の最低点が5年で38点動いていたのと比べると、麻布の最低点は、この3年に限って言えば、ほとんど動いていないことになります。一方の最高点は151点から159点で、合格者のなかでも最高点と最低点のあいだに、47〜57点の開きがある。
ここから読み取れるのは、合格した生徒の答案がそろって高得点だったわけではない、ということでしょう。8割近くを取った生徒もいれば、半分を少し超えたところで合格した生徒もいます。ただ、最低点から分かるのは、過去3年の合格者の下限が満点の51〜52.5%だったということまで。準備の段階で目標を半分強に置いてよい、という意味ではありません。
ただし、3年分というのは傾向を言い切るには短い期間ですし、最低点が来年度も同じ水準になるという保証はない。学校は科目ごとの平均点を公表していないので、どの科目で合否の差がついたのかも、この数字からは分かりません。ですから、最低点は「この点を取れば安心」という線ではなく、その年度の問題と、その年度の合格者の下限を並べるための物差しとして使うのがよいと思います。
5. 4教科すべてに記述があるということ
過去問を読むうえで押さえておきたい特徴の一つが、4教科に説明や記述を求める問題が多く見られることです。国語は例年、長めの物語文1題を読んで、気持ちや考えの変化を自分の言葉で説明する設問が続きます。理科は初めて見る題材を長い説明文で読ませる問題、社会は資料を読み取って理由を説明し、最後にまとまった論述を書かせる問題が出ることが多い。公開されている入試問題の分析でも、4教科で記述・論述の割合が高く、避けずに書く姿勢が大切だとされています。
記述の問題で点を落とすとき、答案にはいくつかの形があります。何も書けずに空欄で終わったのか、途中までは書けたけれど時間が足りなかったのか、最後まで書いたのに問われていることからずれていたのか。同じ「記述で点が取れない」でも、この3つは直し方がまったく違います。過去問の答案を見るときは、まずここを分けておくと、次にやることが決めやすくなる。
| 答案の形 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 空欄 | 何を書けばよいか分からなかったのか、時間が残っていなかったのか |
| 途中まで | 書く内容は見えていたのか、文章にまとめるところで止まったのか |
| ずれている | 設問の聞き方を読み違えたのか、本文や資料の読み取りがずれていたのか |
分け方は一つの目安です。答案だけで分からないところは、本人に「この問題はどこで迷った?」と聞いてみると見えてくることがあります。
また、最後まで書いていて設問にも沿っているのに点が低い答案もあります。その場合は、必要な根拠や説明の要素が抜けていないかを確かめておくと、3つの形のどれにも当てはまらない失点が見つかることがあります。
なお、学校は記述の採点基準や、問題ごとの配点を公表していません。どこまで書けば何点になるのかは分からないので、ご家庭で採点した記述の点数は、幅をもって受け止めておくほうが安全でしょう。国語の記述の考え方については、中学受験の国語、読解と記述はどこで差がつくかで整理しています。
ここまで読んで、どれが近いですか
麻布中について、よくうかがうのがこの5つです。当てはまるものはありますか。
- 記述の答案を、家庭でどう採点すればよいか分からない答案を見て、要素のどこが足りないか、どこで設問とずれたかを確かめます。
- 算数で、大問の後半に手が回らない答案と本人の話から、どの小問で時間を使っているかを整理します。
- 過去問の点数が、年度によって大きく上下する空欄・途中まで・ずれの3つで、失点の形を並べ直してみます。
- 日程や手続きの流れを知りたい第2章にまとめています。相談は不要です。
- 最低点と最高点の推移を知りたい第4章に表を載せています。
学年と、直近の過去問の答案を1枚見せていただくだけでも、お話をうかがえます。
6. 算数は、前の小問が次の小問の手がかりになる
麻布の算数は、大問ごとに小問が並び、前の小問の答えや考え方が、次の小問を解く手がかりになっている形がよく見られます。たとえば2025年度の問題でも、多くの大問で前の小問が後の小問への誘導になっていたと分析されている。比の扱いに慣れているかどうかと、この誘導に乗れるかどうかが、得点を分けやすい構成だと言えるでしょう。
指導にあたっている教師からよく聞くのは、ここで時間を使いすぎてしまう生徒の答案には、共通した形があるという話です。小問の一つひとつを、別々の問題として最初から解き直してしまうので、正しい答えにはたどり着けても、60分のなかで大問の後半まで手が回らない。前の小問で出した数や図を、次の小問でどう使うかが見えている生徒は、同じ大問でも短い時間で先に進めるんですよね。
ただ、時間がかかる原因はそれだけとは限りません。問題文の条件を整理するところで迷っているのか、計算や作図で手間取っているのか、解く順番の問題なのかによっても、直し方は変わってくる。答案だけでは分からないことも多いので、本人の話や、実際に解いている様子と合わせて見ていくと、どこで時間を使っているのかが少しずつ見えてくるはずです。
過去問の解き直しをするときは、答えが合っていたかどうかに加えて、前の小問をどう使えたか、使えなかったかを一問ずつ確かめておきたいところ。そうすると、麻布の算数の組み立てに慣れていきやすいと考えています。
7. 科目ごとの出題の傾向と、答案で確かめたいこと
ここからは、点数ではなく問題の中身を見ていきます。ここで挙げるのは、公開されている入試分析で共通して指摘されている、過去の出題の特徴です。当サイトが全問題を集計したものでも、学校が示した出題方針でもありませんし、形式や題材は年度によって変わるので、実際の過去問でも確かめておいてください。
国語:前半の設問が、後半の設問の土台になる
麻布の国語は例年、長い物語文1題の構成です。選択と漢字以外はほとんどが記述で、字数の指定はなく、解答欄の大きさから分量を判断する形になっている。設問の並び方については、前半で出来事のつながりを整理させ、後半で人物の言動や気持ちを読ませる年が多く、前半で答えたことが、後半の設問を解く手がかりになっていると見る分析もあります。毎年同じ構成とは限りませんが、過去問で確かめておきたい見方の一つです。
なので、記述の答案を見るときは、気持ちの名前だけで終わっていないかを確かめておきたいところ。「悲しかった」「うれしかった」で止めずに、誰のどんな言葉や行動を受けて、何をどう受け止めたのかまで書けているかどうかです。普段の読解でも、その人物がどの場面で、何をきっかけに、どんな気持ちでその言動をとったのかを、自分の言葉で説明する練習を重ねておくとよいでしょう。前半の設問で整理したことを後半の答案で使えていたかも見ておくと、算数と同じく、設問どうしのつながりに慣れていけるはず。
算数:単元が分かることと、その問題が解けることは別
算数は大問5〜6題で、数の性質、規則性、割合と比、速さ、平面・立体図形、場合の数がよく出る分野として挙げられています。式や考え方を解答欄に書かせる形式で、前の小問の結果を次に生かす流れは、近年の入試分析でもくり返し指摘されている。前の章で書いたとおり、単元名が分かっていても、条件を整理して前の小問をどう使うかが見えなければ、時間内に解き切るのは難しいんですよね。
準備では、次のような点を確かめておくとよいでしょう。
- 前の小問で出した数や規則を、次の小問で使えているか
- 図形の条件や、分かった長さ・比を、図に書き込めているか
- 場合の数や数の性質で、漏れや重なりなく調べられているか
- 答えだけでなく、途中の式や考え方を残せているか
途中の式や考え方が残っていれば、どこで止まったのかを答案から追いやすくなります。答えが合わなかった問題ほど、式が残っているかどうかで、次にやることの見え方が変わってくるでしょう。
理科:初めて見る題材でも、手がかりは問題文にある
理科は大問4題で、分野ごとに1題ずつという構成の年が多いとされています。初めて見るような題材を長い説明文で読ませ、本文や図表のヒントをもとに考えさせる問題が中心です。1行ほどの短い記述も多く出る一方で、習った知識でそのまま答えられる問題も一部ある。「知らない題材が出たから解けない」と手を止めるのではなく、問題文と図表のなかに、考えるための条件が書かれていないかを探す練習が大切になります。
過去問の復習では、失点した問題を「知識で答える問題」「本文や図表から情報を取り出す問題」「知識と資料を合わせて理由を説明する問題」の3つに分けてみる方法があります。そうすると、基礎の抜けを埋めるべきか、読み取りの練習を重ねるべきかが見えやすくなるはず。その年に話題になった出来事が題材になることもあるとされているので、ニュースに触れる機会があれば、親子で話してみるのもよいでしょう。
社会:資料を根拠にして、短く説明する
社会は、1つのテーマについての長い文章に地図や写真、グラフなどの資料を組み合わせ、地理・歴史・公民をまたいで問う形式です。理由や原因、特徴を説明させる記述が中心で、最後にまとまった論述が出ることが多い。2026年度は「森林の保護と利用の歴史」がテーマで、最後に120字以内の論述があり、それ以外の説明は1〜2行でまとめる形だったと分析されています。
ですから、長い論述だけでなく、1〜2行の欄に、資料のどこを根拠にしたかが分かる形で書けているかを答案で確かめておきたいところです。地理なら土地の条件と産業や暮らしのつながり、歴史なら出来事の前と後で何が変わったか、公民なら制度が誰のどんな課題に関わるか。自分の意見を書かせる設問もありますが、思ったことを書くだけで点になるわけではありません。本文と資料、学んだ知識を根拠にして答える練習につなげていくことになる。
4教科に共通するのは、読んだことを使って答えること
科目ごとに形は違っても、麻布の問題には、本文や資料から情報を取り出し、知っていることとつなげて、設問に沿って答えるという共通点があります。国語では前半の設問と後半の設問、算数では前の小問と次の小問、理科では本文と知識、社会では資料と知識がつながっている。
そのため、答案を見るときも「知識が足りなかった」でひとくくりにしないことが大切です。読めなかったのか、条件を整理できなかったのか、考えは出たけれど書けなかったのかを分けておきたいところ。そこが分かれば、次に戻る教材や、練習する問題を選びやすくなります。
8. 過去問の点数を、どう読むか
ここまでの数字と出題の形をふまえて、麻布の過去問を解いたあとの読み方を、順番に整理しておきます。
- 合計点を、同じ年度の合格者最低点と並べる——2024年度の問題なら105点、2025年度なら104点、2026年度なら102点と比べます。年度の違う最低点は使いません
- 科目ごとに、空欄・途中まで・ずれの3つで失点を分ける——平均点が公表されていないぶん、答案の中身から弱いところを探します
- 算数は、大問のどこで止まったかを見る——前の小問を使えたかどうか、どの小問で時間を使ったかを確かめます
- 2〜3年分を並べて、同じ形の失点が続いていないかを見る——1年分だけで判断しないようにします
ひとつ注意しておきたいのは、ご家庭で採点した過去問の点数は、学校の実際の採点と一致するとは限らないということ。麻布は4教科とも記述が多く、とくに国語と社会の長い記述は、どこまでを正解とするかで点数が大きく変わる。最低点に近い結果でも、その差だけで合否の見通しを判断しないほうが安全です。採点に迷った記述の答案は、塾の先生などに見てもらうと、点数の読み違いが減るでしょう。
過去問で失点したあとの分け方については、9月の過去問で点数が取れないときにまとめています。過去問をいつから何年分使うかは、最難関中学の過去問はいつから?何年分?で整理しました。
9. いまの時期に確かめておくこと
2月1日の試験まで、あと4か月ほどになりました。この時期であれば、次の3つを確かめておくと、残りの時間の使い方が決めやすくなります。
- 直近2〜3年分の過去問で、合計点が同じ年度の最低点にどれだけ届いているか
- 4教科それぞれで、空欄・途中まで・ずれのどれが多いか
- 算数で、大問の後半に手が回らない年が続いていないか
合計では同じ年度の最低点に届いていても、ある科目だけ空欄が毎年目立つようなら、本番の問題によっては崩れることもあるでしょう。逆に、「途中まで」が多い場合は、内容を思いつくまでに時間がかかったのか、構成や文章にするところで止まったのかを分けておきたいところ。原因に合った練習を選ぶことで、縮められる部分が見つかることがあります。合計の数字だけで判断せず、失点の形まで見ておくと、どこから手をつけるかが決めやすくなると思います。
10. 家庭教師を足さなくてよい場合
ここまでの数字や読み方は、学校の公式サイトと受験情報サイトでどなたでも確かめられます。過去問の失点を3つに分ける作業も、ご家庭で進めていただけるものでしょう。次のような状態であれば、いまの塾と家庭学習で十分に回っていると考えてよいでしょう。
- 過去問の合計点が、同じ年度の最低点を安定して上回っている
- 記述の空欄が少なく、最後まで書き切れている
- 記述の答案を、塾の先生に見てもらえている
- 算数で、大問の後半まで手が届いている年が多い
家庭教師を検討する意味があるのは、答案を見ても、どこで点を落としているのか、何から直せばよいのかが見えてこないときです。記述なら根拠が足りないのか、設問の意図をつかめていないのか。算数で時間がかかるなら、条件の整理なのか、解く順番なのか、前の小問を使えていないのか。こうした原因は、答案だけでなく、本人の考え方や解いている様子も合わせて見ないと分からないことが多いので、一対一で確かめる意味が出てきます。家庭教師が役に立つのは主にこの部分で、予定の管理まで頼む必要はありません。
関東エリアの登録教師
11名が登録しています
うち1名は、麻布中学校に生徒を送り出した指導実績を持っています。学生講師は在籍していません。麻布中の対策をご希望の場合は、学年や必要な指導内容、教師の担当状況を確かめたうえで、ご案内できる教師がいるかをお伝えします。指導実績のある教師を含め、時期や条件によってはご案内できない場合もあります。
在籍状況は時期により変わります。担当できる教師がいるかは、教育相談フォームからお問い合わせください。
ご相談いただいた場合にうかがうのは、学年、通っている塾、直近の模試の結果、そして麻布の過去問に取り組んでいればその答案の4点です。教師はプロフィールを見て指名していただくこともできますし、ご相談のうえで当ネットワークからご案内することもできる。どちらの場合も初回1時間の体験授業は無料で、実際に問題を解いている様子を見ながら、失点の原因を確かめていけるのが体験授業の役割です。合わないと感じられたときは別の教師をご案内でき、そのための費用はかからない。
指導料は教師ごとに決まっていて、1時間3,500円〜7,000円。指導した時間分と交通費を月末に教師へ直接お支払いいただく形で、入会金や教材費はかかりません。教材の販売もしていないので、お手持ちの過去問や教材を使って進めることになり、塾の宿題に課題を積み増すかどうかも含めて、優先して直すところを体験授業の場で相談していけます。詳しくは費用についてと授業開始までの流れにまとめてあるので、あわせて見ておくと安心でしょう。いまの進め方で問題ないと感じられる場合は、そうお伝えします。その場合、家庭教師を入れる必要はありません。
それでも、一度お話を聞かせてください
数字の読み方は分かったけれど、記述のどこから直せばよいのかで止まっている、ということがあるかもしれません。
学年と、直近の過去問の答案の写真を1枚お送りいただければ、答案から読み取れる失点の傾向と、追加で確かめたい点を整理してお返しします。答案だけで分からないところは、どんな情報があれば分かるかもあわせてお伝えします。
ただ、1枚の答案だけで、学力全体や合格の見通しまでは判断できません。いまの塾と家庭学習で対応できそうなら、そのまま続けるという選択もありますし、ご相談したからといって、その場で家庭教師の利用を決めていただく必要はありません。
力になれることがあるなら、なりたいと思っています。
合格や成績の伸びをお約束することはできません。ご希望の条件や地域によっては、お引き合わせが難しい場合もあります。
体験授業を受けたうえで、家庭教師が要らないと判断されたときは、そう言っていただいて構いません。
この記事で扱っていないこと
科目ごとの大まかな出題の傾向と準備の方向は、公開されている入試分析を参照して整理しましたが、年度ごとの全問題の集計や、設問ごとの採点基準、個別の問題の解説には踏み込んでいません。学校が公表しているのは最高点と最低点までで、出題の内容も年度によって変わるためです。どの科目で合否の差がついたのかは、公表されている数字からは分かりません。また、2024年度と2025年度の入試結果と各教科の配点は、学校の募集要項や現在の入試実績ページには載っていないため、受験情報サイトの掲載をもとにしています。学費や奨学金、通学については、学校の公式サイトに案内がありますので、そちらをご覧ください。
まとめ:同じ年度の最低点と比べ、失点の形を見る
この記事の要点
- 2027年度の試験は2月1日(月)、4教科200点、合格発表は2月3日(水)15時から
- 出願はインターネットで1月10日〜1月20日13時、入学金の振り込みは2月4日12時まで
- 合格者の最低点は2024〜2026年度で102〜105点。来年度の目標点を決めるものではない
- 最高点は151〜159点で、合格者のなかでも47〜57点の開きがある
- 過去問の合計点は、同じ年度の最低点と比べる。科目ごとの平均点は公表されていない
- 記述の失点は、空欄・途中まで・ずれの3つに分けると直し方が見える
- 算数は、前の小問を次の小問でどう使えたかを解き直しで確かめる
- 国語は前半の設問が後半の土台、理科は問題文と図表に手がかり、社会は資料を根拠に短く説明する
- 家庭で採点した記述の点数は、学校の採点と一致するとは限らない
今日できること
最後に、ひとつだけお伝えしておきます。
これまでに解いた麻布の過去問の答案を1年分出して、点を落とした記述の問題に、「空欄」「途中まで」「ずれ」のどれにあたるかを書き込んでみてください。多かった失点の形は、見直す場所を考える手がかりになります。最後まで書けているのに点が低い答案なら、根拠や説明の要素が足りていないかも確かめ、配点や残りの時間もふまえて、どこから手をつけるかを決めていきましょう。あわせて算数の大問で、前の小問を使えたかどうかに印をつけておくと、どこで点を落としているのかが、ずっと見えやすくなるはずです。
よくある質問
この記事を書いた理由
麻布の過去問に取り組み始めたご家庭から、「半分くらいしか取れない」「記述をどう採点すればいいか分からない」というお話をうかがうことがあります。点数だけを見ると不安になるのは当然なのですが、学校が公表している数字を並べてみると、合格した生徒の最低点も、満点の半分を少し上回るところでした。もちろん半分で十分という話ではありませんが、点数の高い低いより、どこで点を落としているのかのほうが、次にやることを決めるうえでずっと大事なんです。
平均点が公表されていない学校では、過去問の点数を何と比べればよいのか分からず、点数だけを見て一喜一憂してしまいがちです。答案の失点の形に目を向ければ、残りの4か月でやることが見えてくると考えて、この記事をまとめました。