先日、登録している先生とお話をしていたときに、教えているお子さんの中に、プログラミングの道を目指している子がいる、という話になりました。そのときに、算数とプログラミングを結びつけた話をされていたそうで、それがちょっといいなと思ったので、ここで紹介したいと思います。
まず出てきたのは、プログラミングの勉強そのものには、算数はいらない、という話です。プログラムの書き方を覚えるのに、算数の問題が解けないといけない、ということはないんですよね。確かにそうだなと思います。
なんですけど、プログラミングを実際にやっていくと、算数や数学の考え方が必要になる場面が、だんだん出てくるんです。
たとえば、画面の中のものを少しずつ動かすときには、「毎回同じ量だけ増やす」「一定の規則で変える」といった、規則性の考え方が出てきます。中学受験の算数でいう、規則性の問題とつながる部分です。
図形やキャラクターを本格的に回転させたり、円を描くように動かしたりする場面では、座標や角度、さらに進むと三角関数も使われます。最初は用意された命令を使うだけでも動かせますけど、仕組みを深く理解しようとすると、高校の数学につながっていくんですよね。
プログラミングを深めていくと、算数や数学の考え方が、思った以上に出てくるんですよね。
なので、受験科目にはないかもしれないけれど、算数だからといって勉強をおろそかにしてはいけないよ、という話を、その先生は生徒さんにしたそうです。
そうしたら、その子が「あ、それだったら算数いるよね」となって、算数への意欲が出てきた、ということもあったそうです。
これを聞いて、なるほどなと思いました。「受験に出るからやりなさい」と言われるより、「自分のやりたいことに算数が要るんだ」と分かるほうが、子どもにとってはずっと納得しやすいのかもしれません。
受験の勉強をするときに、受験科目に絞って取り組むことは、もちろん大切です。限られた時間の中で、やることを決めるのは大事なことなので。
でも、それ以外の分野についても、興味を持って勉強を続けていくことが大事なんだよ、ということを、ちゃんと伝えてあげることも大切だと感じています。
親御さんにも、お子さんの「やりたいこと」と勉強がつながる瞬間を、大事にしてもらえたらうれしいなと思っています。
お子さんが夢中になっていることの中にも、算数がこっそり入っていたりしませんか。
「何のために勉強するの」の答えは、意外と身近なところにあるのかもしれません。